sweet
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ゆらゆらと揺れる炎に照らされて映る影はひとつ。 しかしそれはぴたりとくっついているからで、実際に部屋に居るのはふたりだった。 濃密な熱気が未だ残る中、ちゅ、と項に唇を感じる。 そのままちゅう、ときつく吸われ、ああ痕が付いたな、とぼんやり思う。 吐息が触れる距離のままするりと場所を移動したそれは顎へ、頬へ、耳へと滑って行く。 「…政宗殿…」 「こっち向けよ」 擽ったくて身をよじれば、後ろから抱えられた腕にきつく力を込められ、耳元で囁くように音を吹き込まれる。 「なぁ…幸村…」 「…ぁ…」 そのままぱくりと耳朶を食まれ、べろりと舐められる。ぞわぞわと背を走る何とも言えない感覚に小さく声を漏らして、もぞ、と政宗の腕の中で体を反転させた。 「やっと顔が見れた」 に、と口の端を上げた顔に思わず見惚れた幸村は、うっすらと開いていた唇にまたちゅ、と音を立てられた。 軽い音を立てただけで離れた唇は、またもやするすると顔中を巡る。鼻先や額、頬に目尻。ちゅ、ちゅ、と軽く吸われたり時折舐められたり。溶けて無くなってしまうのではないかと思うほど執拗に、政宗の唇が幸村の顔中を巡る。 「…ん…政、宗殿…」 何度も口づけをくれるのに、合わさったのが一度だけなのが淋しくて、肩から羽織っただけの政宗の衣をぎゅうと握る。 「ん?どうした?」 分かっているくせに。わざとらしく眉を上げて顔を覗き込む政宗に、幸村は自ら唇を寄せた。 政宗のように音を立てず、押しあてただけのそれ。 項の印も、耳や頬などへの口づけも嬉しいけれど、でも。 「…こちらにも…下され…」 唇を重ねて、吐息を重ねて。一番間近でその隻眼を見つめられる距離で。 「ああ…好きなだけくれてやる…」 お互い目は閉じずに。互いの顔を映したまま。しっとりと濡れたそれを重ねられ、腰に回った腕に抱きしめられて。 穏やかに微笑んだ幸村はゆっくりと、目に映る政宗を閉じ込めるかのように瞳を閉じた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇ 「アンタ、口づけ好きだよな」 「政宗殿こそ…」 ちゅ、と小鳥が啄ばむように何度も口づけを交わした後。 政宗の胸に凭れかかっている幸村の髪を弄んでいる政宗は毛先にまで口づけている。 「相手がアンタだからだ。アンタとだったら何時までだってkissしてたい」 言いながらまたちゅ、ちゅ、と旋毛に降ってくる口づけに幸村は薄く頬を染めて。 「それがしも…好きでござる…」 目の前にあった厚い胸板にそっと、唇を押しあてた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇ 終わることない口づけも好きだけれど。 己も相手が政宗でなければ意味がないのだと。 言えないまま、何度も何度も唇を重ねる。 願わくば、この想いが届いていますように。 そう想いを込めて、また口づけを交わした。 |
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えーと…ナチュラルに事後ですみません…(汗)
ただひたすらちゅうしてる二人が書きたかったんです。
ってゆーか、筆頭が暴走しないようにするのが大変!w
すぐに手を出そうとするんだもん…(笑)
事後でなきゃ筆頭が我慢出来る筈ないじゃん!w
でもちゅうは首から上限定で。我慢できないから(笑)